法務のーと

不動産登記、会社登記、その他の法律事務の研究ノート

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

遺言の内容と異なる遺産分割協議

遺言書がある場合、故人の意思を尊重して、それに従った方法で遺産を分けるべきである。 しかし、その方法に従って遺産を分けたのでは、一部の相続人の負担が過大になったり、他の相続人の権利を害したりするなどの問題が生じる場合がある。 そのような場合…

認知症の方が名義となっている不動産を売買する場合のリスク

認知症の方が名義となっている不動産の売買を請け負います! といったような業者がある。 売買契約の一方の当事者が認知症である場合、そのままでは不動産の移転登記ができない。 登記の専門家である司法書士は、このような場合に登記を引き受けてはいけない…

危険な相続放棄(2)

相続放棄のリスクについてのノート第2弾。 【事例2】夫が死亡して、妻と子が相続し、子だけが相続放棄する場合 (1) 相続財産である土地・建物を妻に単独で相続させるために、子が相続放棄する (2) 夫の両親が既に他界していたため、夫の兄弟姉妹が相続人とな…